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OpenAI・Anthropicは両社ともSECへのIPO申請(S-1の機密提出)を済ませていますが、上場日はまだ確定していません。OpenAIは2027年への延期検討が報じられ、Anthropicは2026年10月上場観測が報じられている段階です。本記事では次の点を随時更新で追跡します。
- 両社のIPOについて「確定事項/観測・報道/未定」を区分した最新整理
- 日本から参加できる可能性(スペースXで生まれた前例)
- 上場前に済ませておくべき準備と、抽選に外れた場合の動き方
本記事は2026年7月7日時点の情報に基づきます。 IPOに関する状況は日々変化するため、最新情報は必ずSEC・各社公式発表・証券会社の告知でご確認ください。
【最新状況】OpenAI・AnthropicのIPOはいつ?現時点でわかっていること
現時点の答え(2026年7月7日時点)
- OpenAI:SECへの申請は済んでいるが、上場時期は未定。当初の「2026年内」観測に対し、2027年への延期を検討との報道(2026年6月26日・ロイター/日経)
- Anthropic:SECへの申請は済んでおり、2026年10月のナスダック上場を目指すとの観測報道あり。ただし日程・価格は未確定
- 日本からの参加可否:未定。ただしスペースX(2026年6月)でみずほ・楽天・SBIの3社経由で日本の個人が米国IPOに参加できた前例が生まれており、同様のスキームが再現されるかが焦点
更新履歴
| 更新日 | 更新内容 |
|---|---|
| 2026年7月7日 | 初版公開。OpenAIのS-1機密提出(6月8日公表)・2027年延期検討報道(6月26日)、AnthropicのS-1機密提出(6月1日)・10月上場観測を反映 |
IPOの見通しを追ううえでは、「SECに提出された事実」と「関係者の話として報じられた観測」を混ぜないようにします。天気にたとえるなら、S-1提出は「雲が出てきた」という観測事実、上場時期の報道は「明日は雨になりそう」という予報にすぎません。以下、両社の状況をこの区分で整理します。
OpenAIのIPO観測|報道の経緯と想定される規模
確定事項(公式発表・SEC提出ベース)
- 2026年6月8日、OpenAIはSECへドラフトS-1(上場申請書類の草案)を機密扱いで提出したと自社ブログで公表しました。「機密提出(confidential filing)」とは、審査の初期段階では書類を非公開のまま進められる米国の制度で、財務詳細やリスク要因はまだ公開されていません
- 提出公表の時点で、OpenAIは上場の時期・株式数・価格はいずれも未定と明言しています
観測・報道(出典明記・未確定)
| 項目 | 報道内容 | 出典・時期 |
|---|---|---|
| 上場時期 | 当初「2026年第4四半期にも」の観測→「2027年への延期を検討」 | ロイター・日経(2026年6月26日) |
| 延期検討の背景 | 株式市場の不安定さ、スペースX上場後の急落、1兆ドル評価の達成が不透明 | 同上 |
| 想定評価額 | **1兆ドル規模(約160兆円)**を目標。2026年3月の資金調達時評価額は8,520億ドル | 日経・Forbes等(2026年5〜6月) |
| 主幹事 | ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー | 米報道(2026年6月) |
| 調達規模 | 600億ドル規模の調達を推進 | barchart(2026年7月3日) |
| 業績 | 月間売上約20億ドル・黒字化前。2026年の損失は約140億ドル、黒字化は2029〜2030年頃との見方 | 米報道(2026年6〜7月) |
未定の事項
上場日・上場市場・公募価格・株式数・日本の証券会社での取扱有無は、2026年7月7日時点ですべて未定です。
なお、S-1の機密提出は「上場に向けた選択肢の確保」であり、上場の確約ではありません。市場環境次第で延期・撤回もあり得る点は押さえておきましょう。
AnthropicのIPO観測|報道の経緯と想定される規模
確定事項(公式発表・SEC提出ベース)
- 2026年6月1日、AnthropicがSECへ機密扱いでIPO申請(ドラフトS-1提出)を行ったことが公表されています。OpenAIの公表より約1週間先行しました
- 直前の2026年5月には650億ドルの私募調達を実施し、ポストマネー評価額(調達後の企業評価額)は約9,650億ドルとされています。2026年2月のシリーズG(300億ドル調達・評価額3,800億ドル)からわずか3カ月で評価額が2.5倍になった計算です
観測・報道(出典明記・未確定)
| 項目 | 報道内容 | 出典・時期 |
|---|---|---|
| 上場時期 | 2026年10月のナスダック上場を目指すとの観測 | Zacks等(2026年6月) |
| 幹事団 | ゴールドマン・サックス、JPモルガン、モルガン・スタンレー | 米報道(2026年6月) |
| 調達規模 | 600億ドル超の観測 | 同上 |
| 業績 | 年換算売上(ランレート)が2026年5月に470億ドルへ到達との報道 | 米報道(2026年6月) |
未定の事項
上場日・公募価格・株式数は未確定で、Anthropic自身も「時期や実施は市場環境等に依存する」としています。10月説はあくまで報道ベースの観測であり、OpenAI同様に後ろ倒しの可能性は残ります。
日本から参加できる可能性は?スペースXで生まれた前例
「米国のIPOなんて日本の個人には関係ない」。2026年6月まではそれが常識でした。この常識を変えたのがスペースX(SPCX)です。
2026年6月のスペースXIPOでは、みずほ証券・楽天証券・SBI証券の3社が日本国内での販売を取り扱い、日本の個人投資家が抽選で公募価格での購入に参加できました(米みずほ証券が3社に販売を委託するスキーム。日経報道)。さらに公募株はNISA成長投資枠の対象にもなりました。日本の個人が米国の大型IPOにここまで広く参加できたのは、これが事実上初めての事例です。
このときの実務面のポイントは次のとおりです(2026年6月時点の実績)。
- ネット抽選を受け付けたのは楽天証券とSBI証券(みずほ証券は取扱ありだがネット抽選なし)
- SBI証券は外貨(米ドル)決済のみ(申込期間は6月5日〜11日午前)
- 楽天証券は円貨決済のみ(締切は上場日未明)
OpenAI・Anthropicで同じスキームが使われるかは未定です。ただし、グローバルオファリング(世界の投資家に同時に株式を販売する方式)で日本の証券会社が引受団に入る前例ができた以上、次の大型IPOでも同様の枠が設けられる可能性は意識しておいて損はありません。参加ルートの全体像は米国IPO・米国株に日本から投資する方法で詳しく解説しています。
スペースXのIPOはどうだったか|公募価格・初値・その後【実例データ】
次の大型IPOに臨む判断材料として、スペースXの実例は最良の教材です。数字を時系列で押さえておきましょう(2026年7月7日時点)。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 上場日 | 2026年6月12日(ナスダック、ティッカー:SPCX) |
| 公募価格 | 135ドル |
| 初値 | 150ドル(公募価格比+11.1%) |
| 初値時点の時価総額 | 約2兆ドル |
| 調達額 | 約750億ドル超(報道により最大800億ドル)=史上最大のIPO |
| 上場来の値幅 | 135.00〜225.64ドル |
| 急落局面 | 上場後に16%安の急落(時価総額約65兆円が消失する局面)を経験 |
| 直近株価 | 156.45ドル(2026年7月6日終値) |
| 直近の材料 | 2026年7月7日寄付前にナスダック100指数へ採用 |
この実例から読み取れる教訓は3つあります。
- 公募価格で買えた人は初値時点で約11%の含み益だった一方、上場直後の高値(225ドル台)で飛びついた人は、その後の急落で3割前後の含み損を抱えた計算になります
- 史上最大のIPOでも、上場後1カ月で±30%級の値動きが起きます。「大型で有名だから安定している」は成り立ちません
- 初値天井を避けるうえで、ロックアップ解除(後述)などの需給イベントの把握が有効です
OpenAI・Anthropicが上場した場合も、同じ規模感のボラティリティ(価格変動の激しさ)を想定しておくのが現実的です。スペースX株のその後の値動き・急落の理由・今から買う場合の考え方は、スペースX(SPCX)株の買い方と値動き記録の記事で月次追跡しています。
大型IPOに参加するための準備|今のうちに済ませておくこと
上場日が正式に決まってから慌てても、間に合わないことがあります。スペースXの例では、申込期間は実質1週間程度でした。証券口座の開設には通常数日〜1週間かかるため、「発表を見てから口座を作る」では抽選に参加できない恐れがあります。
今のうちに済ませておける準備は次の3つです。
- 米国株・米国IPOに対応した証券口座の開設:抽選参加には口座が先に必要です。スペースXで取扱実績のあった楽天証券・SBI証券は、ネット抽選に対応した数少ない選択肢でした(2026年6月時点の実績。次回の取扱有無は各社発表をご確認ください)
- 決済方法の確認と資金準備:SBIは外貨決済のみ、楽天は円貨決済のみ、と各社で仕様が分かれた実績があります。外貨決済に備えるなら、円高のタイミングで少しずつドル転しておく選択肢もあります(2026年7月6日時点で1ドル=約162円)
- NISA成長投資枠の空きの確認:スペースXの公募株はNISA対象でした。枠を使い切っていると非課税メリットを取り逃します
口座開設から抽選参加までの具体的な手順・証券会社の比較は、米国IPOに日本から参加する方法と対応証券会社の解説記事にまとめています。
DMM 株で口座開設IPO抽選に外れた場合・上場後に買う場合の動き方
米国IPOの個人向け配分はごく限られており、抽選に外れるのが多数派です。外れた場合・そもそも抽選枠がなかった場合の選択肢を整理します。
- 上場後に市場で買う:米国株口座があれば、上場日以降は誰でも1株から購入できます。スペースXの実例では、初値150ドルで買うより、急落後の水準(135〜160ドル台)まで待ったほうが安く買えた期間がありました(2026年7月時点までの結果論であり、将来も同じになる保証はありません)
- 初値買いを避け、値動きが落ち着くのを待つ:米国IPOには日本のような値幅制限がなく、初日から乱高下します。「上場直後の数日は観察に徹する」のも立派な戦略です
- ロックアップ解除の日程を確認してから判断する:解除前後は需給が崩れやすいため、買うタイミングの判断材料になります(次章)
- 時間分散で買う:一括ではなく数回に分けて買えば、高値づかみのリスクを平準化できます
いずれの場合も、口座がなければ動けない点は抽選参加と同じです。上場後に買う手順は米国株口座の開設手順と買い方の解説を参照してください。
大型IPO投資の注意点|初値買いのリスクとロックアップ解除
初値買いのリスク
初値は「その銘柄を最初に市場で買える価格」ですが、期待が最も凝縮された価格でもあります。スペースXは初値150ドルのあと225ドル台まで急騰し、そこから16%安の急落を挟んで2026年7月6日時点で156ドル台と、初値近辺まで戻っています。初値買い・高値追いは、その後の調整で長期間の含み損になり得ることを実例が示しています。
ロックアップ解除という需給イベント
ロックアップとは、上場前からの株主(創業者・従業員・VC)が上場後一定期間、株を売却できないよう制限する仕組みです。ダムの水門のようなもので、解除日が来ると売却可能な株数が一気に増え、需給が緩みやすくなります。
スペースXの例では、報道ベースで次のような段階解除スケジュールが伝えられています(2026年7月7日時点・変更の可能性あり)。
| 時期(見込み) | 解除内容(報道ベース) |
|---|---|
| 2026年7月末〜8月(Q2決算後) | 対象株の20%(株価が公募価格比+30%=175.50ドル以上で推移した場合はさらに10%上乗せ) |
| 2026年8月〜10月 | 2〜4週間ごとに7%ずつ段階解除 |
| 2026年10月末〜11月(Q3決算後) | 約28%(単一イベントとして最大) |
| 2026年12月8日 | 180日ロックアップ満了 |
| 2027年6月12日 | マスクCEO保有分の解除 |
OpenAI・Anthropicが上場する場合も、目論見書(S-1)にロックアップ条件が記載されます。「いつ・どれだけの株が売れるようになるか」を確認してから投資判断する習慣をつけておきましょう。
米国株ならではのリスク
- 為替変動:株価が同じでも円高が進めば円建てでは損失になります(2026年7月6日時点で1ドル=約162円と歴史的な円安水準にあり、往復の振れ幅は無視できません)
- 時差と取引時間:米国市場の取引は日本時間の夜間〜早朝。決算発表や急変時にリアルタイムで対応しにくい環境です
- 情報の非対称性:一次情報は英語のSEC開示です。日本語の情報は翻訳・要約を経るぶん遅れと欠落があり得ます
これらを踏まえたうえで、投資は余剰資金の範囲で、ご自身の判断で行ってください。
次の大型IPOに関するよくある質問(FAQ)
Q1. OpenAIのIPOはいつですか?
2026年7月7日時点で未定です。確定しているのは2026年6月8日にSECへドラフトS-1を機密提出した事実まで。当初は2026年内の上場観測がありましたが、6月26日に「2027年への延期を検討」とロイター・日経が報じています。
Q2. AnthropicのIPOはいつですか?
2026年7月7日時点で未定です。2026年6月1日にSECへ機密申請済みで、報道ベースでは「2026年10月のナスダック上場を目指す」との観測がありますが、日程・価格は確定していません。
Q3. OpenAIやAnthropicの株を今すぐ買う方法はありますか?
両社とも未上場のため、日本の個人が通常の証券口座で株を買うことはできません。「上場前のOpenAI株を買える」といった勧誘や「ChatGPTコイン」のような暗号資産をうたう話は詐欺の定型句であり、応じないでください。上場後であれば米国株口座で購入できるようになる見込みです。
Q4. 日本からIPOの抽選に参加できますか?
未定ですが、前例はあります。スペースX(2026年6月)ではみずほ・楽天・SBIの3社経由で日本の個人が抽選に参加でき、NISA成長投資枠も使えました。OpenAI・Anthropicで同様の枠が設けられるかは、上場が近づいた段階での各社発表を確認してください。
Q5. 抽選に参加するには何が必要ですか?
取扱証券会社の口座(スペースXの実績では楽天・SBIがネット抽選対応)と、申込に必要な資金です。口座開設には数日〜1週間かかるため、上場発表後では間に合わない恐れがあります。詳しい手順は米国IPOへの参加方法と口座開設手順をご覧ください。
Q6. 上場したらすぐ買うべきですか?
スペースXの実例では、初値150ドル→225ドル台へ急騰→16%安の急落→156ドル台(2026年7月6日終値)という乱高下をたどりました。初値買いが有利とは限らず、ロックアップ解除などの需給イベントを確認しながら、時間分散で臨む考え方もあります。最終的な判断はご自身で行ってください。
Q7. 評価額1兆ドルというのはどのくらいの規模ですか?
約160兆円(1ドル=162円換算・2026年7月6日時点)で、トヨタ自動車の時価総額の3倍前後に相当する規模です。実現すればスペースX(初値時点で約2兆ドル)に次ぐ史上級のIPOになりますが、評価額はあくまで目標・観測段階です。
Q8. OpenAI・Anthropic以外に「次の大型IPO」はありますか?
AI・宇宙分野を中心に未上場の大型企業は複数ありますが、SECへの申請が確認できているのは2026年7月7日時点で両社が代表格です。本記事は対象企業の上場が実現・終了した場合、次の大型IPO銘柄に差し替えて追跡を続けます。

