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DAT企業(デジタルアセットトレジャリー企業)とは、ビットコインなどの暗号資産を財務戦略の中核として保有し、資金調達と買い増しをくり返す上場企業のことです。米ストラテジー社が元祖で、2026年時点でDAT戦略を公表した上場企業は世界で累計228社、保有額は約22兆円規模に達しています。日本でもメタプラネットやリミックスポイントなどが知られています。
この記事でわかること
- DAT企業の意味と、株価がビットコイン以上に動く仕組み(mNAVプレミアム)
- DAT企業が急増した3つの背景と、元祖ストラテジーの歴史
- 投資対象として見る場合のメリット・リスクと、買い方の基本
DAT企業(デジタルアセットトレジャリー企業)とは?意味をわかりやすく解説
DAT企業の「DAT」はDigital Asset Treasury(デジタルアセットトレジャリー)の略で、そのまま「ダット」と読むのが一般的です。トレジャリー(treasury)は企業の「財務・金庫」を意味します。つまりDAT企業とは、会社の金庫の中身を現金や預金ではなく、ビットコインなどのデジタル資産(暗号資産)で持つことを戦略の中核に据えた上場企業のことです。
ポイントは「余った資金で少し買ってみた」のではなく、株式や社債の発行で資金を調達してまで暗号資産を買い増し、それ自体を企業価値の源泉とする点です。海外の調査会社は、DAT企業を「デジタル資産を中心に貸借対照表(バランスシート)を構成し、それを基に資金調達や収益創出を行う上場企業」と定義しています。
DAT戦略を公表した上場企業は世界で累計228社、保有する暗号資産の合計は約1,480億ドル(約22.3兆円)に達しています(2026年時点の集計)。一方で、すべての企業が成功しているわけではなく、市場はすでに淘汰の局面に入ったとの指摘もあります。
単なる「ビットコイン保有企業」との違い
ビットコインを持っている上場企業がすべてDAT企業というわけではありません。たとえばネクソンは2021年4月に約111億円分のビットコインを購入しましたが、以降の追加購入はなく(2026年7月時点)、余剰資金の運用としての保有にとどまります。これに対しDAT企業は、継続的な資金調達→買い増し→開示のサイクルを回し続ける点が本質的に異なります。
どの企業がどれだけ保有しているかは、【2026年最新】DAT企業一覧|日本・米国のビットコイン保有上場企業まとめで詳しく紹介しています。
DAT戦略の仕組み|資金調達からビットコイン購入までの流れ
DAT戦略は、大きく次の4ステップのサイクルで動きます。
| ステップ | 内容 | 代表的な手段 |
|---|---|---|
| 1. 資金調達 | 市場から買い増し資金を集める | 転換社債、新株発行(増資)、優先株、新株予約権(ワラント) |
| 2. 暗号資産の購入 | 調達資金でビットコイン等を取得 | 取引所・OTC(相対取引) |
| 3. 開示 | 保有量・取得単価を公表 | 適時開示、IR、SNS |
| 4. 再調達 | 株価が保有資産より高く評価されている間に、さらに大きく調達 | ステップ1に戻る |
資金調達の3つの手段|転換社債・増資・優先株
元祖ストラテジーの実績を見ると、調達手段の使い分けがよくわかります(いずれもDeSpread Researchの集計)。
- 転換社債: 2020年12月〜2024年6月に計8回・約97.8億ドルを発行。金利0.625%といった超低金利で調達できたのは、「株式に転換できる権利」自体に価値があったためです。
- ATM増資(市場での随時売出し): 株価が高く評価されていた2024年10〜12月には約21億ドルを調達し、27,200BTC(平均取得単価74,463ドル)を購入しました。
- 永久優先株: 2025年からは満期のない優先株(STRF・STRDなど)を発行し、既存株主の希薄化を抑えた長期資金の調達に軸足を移しています。
日本のメタプラネットは、株価上昇に応じて行使価格が切り上がる**MSワラント(行使価額修正条項付き新株予約権)**という別の手法を使い、約15カ月で15,555BTC(2025年7月時点)を積み上げました。
「フライホイール」と1株あたりビットコイン(BTC Yield)
このサイクルがうまく回ると、「資産保有→株価プレミアム形成→高い株価での資金調達→追加購入→1株あたりビットコイン量の増加→プレミアム維持」という自己強化的な好循環(フライホイール)が生まれます。株式の希薄化を上回るペースでビットコインが増えれば、既存株主にとっても1株あたりの裏付け資産が増える計算です。ストラテジーはこれを「BTC Yield」という独自指標で開示しています。
ただし、この好循環は株価が保有資産より高く評価されている(プレミアムがある)ことが前提です。前提が崩れたときに何が起こるかは、後述のリスクの章で解説します。
DAT企業が急増している3つの背景
背景1: 会計ルールの変更で「持ちやすく」なった(FASB新基準)
米国の会計基準を定めるFASB(米国財務会計基準審議会)は2023年12月に新基準(ASU 2023-08)を公表し、企業が保有する暗号資産を公正価値(時価)で評価し、評価損益を純利益に反映する方式に改めました。2024年12月15日以降に開始する事業年度、実質的に2025年から適用されています。従来は値下がり時の減損だけを計上し値上がりは反映できない不利な会計処理だったため、この変更は米国企業がビットコインを保有する大きな追い風になりました。
背景2: 米国の規制環境の好転
2025年発足の第二次トランプ政権は暗号資産の推進を掲げ、SEC(米証券取引委員会)の委員長には規制緩和派のポール・アトキンス氏が就任しました。ステーブルコインを規制するGENIUS法が成立し、デジタル資産の区分を明確にするCLARITY法の制定も見込まれるなど(2026年時点)、機関投資家や事業会社が参入しやすい制度環境が整いつつあります。
背景3: 先行事例の「成功」とインフラの整備
ストラテジーの株価上昇、そして日本のメタプラネットの株価が約1年で100倍になった事例(2024〜2025年)は、財務難の企業も含めて多くの経営者に「第二のストラテジー」を目指す動機を与えました。加えて、Fireblocksや国内のGincoといった企業向けカストディ(保管)サービスの普及で、上場企業が暗号資産を安全に保有・管理する実務ハードルも下がっています。この結果、暗号資産の保有・運用を目的とする上場企業は2025年10月時点で142社と同年初から2倍超に増え、その後も拡大が続きました。
ただし、「株価が上がった先行事例がある」ことは「これから買う企業の株価も上がる」ことを意味しません。実際に2026年にかけては、後述のとおりプレミアムが剥落する企業が相次いでいます。
DAT企業の元祖・米ストラテジー(旧マイクロストラテジー)の歴史
DAT戦略の元祖は、米ナスダック上場のストラテジー(旧マイクロストラテジー、ティッカー: MSTR)です。主要な出来事を年表で整理します。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2020年8月 | マイケル・セイラー会長の主導で約2.5億ドル分のビットコインを初購入。「インフレヘッジとしてのデジタルゴールド」を掲げる(当時の株価は12ドル前後) |
| 2020年12月〜 | 転換社債による調達を開始。以降、増資・優先株も駆使して買い増しを継続 |
| 2025年2月 | 社名を「ストラテジー」に変更。ビットコインの「B」を模したロゴに刷新 |
| 2025年7月 | 保有量がビットコイン総供給量(2,100万枚)の3%を突破 |
| 2026年2月 | 通算100回目のビットコイン購入の節目 |
| 2026年6月29日 | 資本管理方針を発表。現金25.5億ドルを確保し、最大12.5億ドル相当のビットコイン売却枠を取締役会が承認 |
| 2026年7月 | 優先株の配当原資として3,588BTC(約2.16億ドル)を売却したと開示。同社史上最大の売却 |
2026年7月5日時点の保有量は843,775BTC・平均取得単価は75,651ドルで、上場企業として世界最大です。一方で、2026年に入ってからは「買い続ける企業」から「配当や債務と両立させながら資産を管理する企業」への転換点を迎えており、初の大型売却はDAT戦略が新たな局面に入ったことを象徴する出来事といえます。
日本の代表的なDAT企業【メタプラネット・リミックスポイントなど】
日本でも2024年以降、DAT戦略を採用する上場企業が急増しました。ビットコインの保有を開示している国内上場企業は19社・総保有額は約5,242億円です(2026年7月時点の集計)。代表的な企業は次のとおりです。
| 企業名(証券コード) | 保有資産・保有量 | 特徴 |
|---|---|---|
| メタプラネット(3350) | 43,000 BTC(2026年7月2日時点) | 日本最大・世界3〜4位規模。2026年末10万BTC目標を掲げる |
| リミックスポイント(3825) | 1,491 BTC+ETH約901枚・SOL約13,920枚(2026年7月3日開示時点) | 電力事業が本業。レンディング・ステーキングも行うマルチアセット型 |
| ANAPホールディングス(3189) | 1,432 BTC(2026年7月6日集計時点) | アパレルからビットコイン事業へ業態転換 |
| コンヴァノ(6574) | 763 BTC(2026年7月6日集計時点) | 最大21,000BTCの取得計画を2025年11月に縮小し本業回帰 |
| TORICO(7138)ほか | ETH・SOL型 | イーサリアムやソラナを対象とするDAT企業も登場(2026年時点) |
なお、同じ「DAT企業」でも、トレジャリーを事業の中核に据える専業型(メタプラネットなど)と、本業を持ちながら財務戦略の一環として保有する本業併用型(リミックスポイントなど)という類型の違いがあります。保有暗号資産が時価総額に占める割合は類型によって大きく異なり、ビットコイン価格と株価の連動度合いにも差が出るため、投資判断の際は同じ類型どうしで比較することが重要です(詳しくはmNAVの解釈を参照)。
各社の保有量・株価・mNAVは毎日変動します。最新値は日本・海外のDAT企業を横断して自動更新しているDAT企業ダッシュボードでいつでも確認できます。
日本・米国の全銘柄のランキングと各社の詳しい解説は、【2026年最新】DAT企業一覧にまとめています。
DAT企業の株価はなぜビットコイン以上に動くのか|mNAVプレミアムの仕組み
DAT企業の株価は、ビットコイン価格の上昇局面ではそれ以上に上がり、下落局面ではそれ以上に下がる傾向があります。実際、ストラテジー株の値動きの大きさ(ボラティリティ)はビットコインの約1.6倍というデータもあります(2020年8月〜2025年6月の分析、DeSpread Research)。この現象を理解するカギがmNAVです。
mNAVとは|「株価が保有資産の何倍か」を示す指標
mNAV(modified Net Asset Value倍率)は、ざっくり言うと**「会社の時価総額が、保有する暗号資産の価値の何倍か」**を示す指標です。
mNAV = 時価総額 ÷ 暗号資産の純資産価値
たとえば100億円分のビットコインを持つ会社の時価総額が150億円ならmNAVは1.5倍で、保有資産に対して50%の「プレミアム(上乗せ評価)」が付いていることになります。
プレミアムが生まれる3つの理由
- 買いやすさ: 証券口座だけで実質的にビットコインへ投資でき、暗号資産を直接持てない機関投資家の受け皿にもなる
- 期待の上乗せ: 「今後も1株あたりビットコインが増えていく」という成長期待が株価に織り込まれる
- 値動きの大きさ自体の需要: ビットコインの2〜4倍の変動性(2024年11月時点でストラテジーのオプション市場が織り込んだ変動性は225%、ビットコインは55〜60%)を求める投資家の資金が流入する
プレミアムは「あって当然」ではない
プレミアムは、市場の期待次第で消えます。2026年7月6日時点では、メタプラネットのmNAVは0.68倍と1倍を割り込む一方、リミックスポイントは2.03倍と、同じ日本のDAT企業でも評価は大きく分かれています。メタプラネットのmNAVは2024年7月に約8倍まで上昇した後、2025年10月に1倍を割った経緯があり、プレミアムの変動そのものがDAT株の値動きの源泉になっています。
mNAVの正確な計算方法、調べ方、「1倍割れ=割安とは限らない」理由は、mNAVとは?DAT企業の株価が割高・割安かを判断する指標を解説で詳しく解説しています。
DAT企業に投資するメリット
投資対象としてのDAT企業には、次のようなメリットがあります。
- 証券口座だけで始められる: 暗号資産取引所の口座開設やウォレット管理が不要で、使い慣れた株式口座で売買できます。
- 株式の税制が適用される: 売却益は約20.315%の申告分離課税です。暗号資産を直接売買した場合の雑所得(総合課税・最大約55%)と比べ、利益が大きいほど差が開きます(2026年7月時点の税制。詳細は後述の比較記事を参照)。
- NISAを使える可能性がある: 上場株式なのでNISA成長投資枠の対象になり得ます(対象可否は銘柄・証券会社の取扱いによります)。
- ビットコイン以上のリターンを狙える局面がある: mNAVプレミアムの拡大局面では、ビットコイン現物を上回る値上がりとなる傾向があります。
- 保有資産を「働かせる」企業もある: レンディングやステーキングで追加収益を得る企業(リミックスポイントなど)は、単純保有にない収益源を持ちます。
ただし、これらのメリットはいずれも裏返しのリスクを伴います。特に「ビットコイン以上のリターン」は「ビットコイン以上の損失」と表裏一体です。次の章を必ずあわせてお読みください。
DAT企業のリスク・注意点
DAT企業への投資には、ビットコイン現物にはない固有のリスクがあります。
- 逆フライホイール(デススパイラル): 暗号資産価格の下落→株価とプレミアムの低下→資金調達の困難化→債務返済のための資産売却→さらなる下落、という好循環の逆回転が起こり得ます。ストラテジー株は2021年2月にプレミアムが3倍を超えた直後から約2年で約90%下落し、2024年11月にプレミアム3.4倍を付けた後も4カ月で57%超下落しました。
- 希薄化: 増資やワラント行使で発行済み株式数が増えると、1株あたりの価値が薄まります。株価下落局面では「下がるほど多くの新株が発行される」悪循環に陥る設計もあります。
- 負債・返済圧力: ストラテジーは2032年6月までに約82億ドルの転換社債の償還を控え(2029年12月〜2030年3月に58億ドルが集中)、2026年7月には実際に配当原資として過去最大のビットコイン売却を行いました。
- 戦略の転換・撤回: 国内でもコンヴァノが21,000BTC取得計画を縮小(2025年11月)、enishが保有ビットコインを全売却(2026年6月)するなど、DAT戦略は途中で変わり得ます。
- 規制強化: 金融庁は暗号資産を金融商品取引法の規制対象に位置付ける見直しを審議しており(2025年9月の暗号資産制度ワーキング・グループ)、日本取引所グループの自主規制法人トップは「暗号資産を購入するだけのビジネスでは上場審査は通らない」と述べるなど、東証も監視を強めています(2026年7月時点)。
失敗事例の詳細、財務が危ないDAT企業の見分け方、規制動向の最新情報は、DAT企業はやばい?危ない?リスクと失敗事例、規制動向を解説で具体的に検証しています。
DAT企業株の買い方|必要な証券口座
DAT企業の株は、通常の株式とまったく同じ方法で購入できます(2026年7月時点)。
- 証券口座を開設する: メタプラネットやリミックスポイントなどの日本株は、SBI証券・楽天証券・マネックス証券などの主要ネット証券で売買できます。ストラテジー(MSTR)などの米国株を買うなら、米国株取扱いのある証券会社を選びます。
- 入金して銘柄を検索する: 証券コード(例: メタプラネットは3350)やティッカー(例: MSTR)で検索します。
- 注文する: 成行・指値など通常の株式注文と同じです。NISA口座を使う場合は注文時に選択します。
証券会社ごとの手数料比較、NISA成長投資枠の使い方、買うタイミングの考え方までの詳しい手順は、DAT銘柄の買い方|日本株・米国株それぞれのおすすめ証券口座をご覧ください。
DMM 株で口座開設DAT企業とビットコインETF・現物投資の違い
「ビットコインに投資したい」場合、DAT企業株のほかに、ビットコイン現物や米国で上場しているビットコイン現物ETF(2024年に米国等で上場)という選択肢もあります。主な違いは次のとおりです。
| 項目 | DAT企業株 | ビットコイン現物 | ビットコインETF(米国上場) |
|---|---|---|---|
| 買う場所 | 証券口座 | 暗号資産取引所 | 証券口座(取扱いは要確認) |
| 値動き | BTCより大きい傾向(mNAV変動が上乗せ) | BTCそのもの | ほぼBTCに連動 |
| 税制(2026年7月時点) | 売却益は約20.315%の申告分離課税 | 雑所得・総合課税(最大約55%) | 商品・口座により異なる |
| 固有のリスク | 希薄化・mNAV崩壊・経営リスク | 秘密鍵管理・取引所リスク | 運用報酬、国内での取扱い制限 |
どれが優れているかは一概には言えず、投資額・税率・管理の手間・リスク許容度によって最適解が変わります。タイプ別の選び方は、DAT株とビットコイン現物・ETF、どれを買うべき?違いを徹底比較で結論の早見表付きで解説しています。
DAT企業に関するよくある質問(FAQ)
Q1. DATとは何の略ですか?読み方は?
A. Digital Asset Treasury(デジタルアセットトレジャリー)の略で、「ダット」と読むのが一般的です。暗号資産を財務戦略の中核として保有する企業を「DAT企業」と呼びます。
Q2. DAT企業は日本に何社ありますか?
A. ビットコインの保有を開示している国内上場企業は19社です(2026年7月時点の集計)。このうち継続的な買い増しを行う狭義のDAT企業は約10社とされています。最新の一覧はDAT企業一覧の記事をご覧ください。
Q3. なぜビットコインを買うと株価が上がるのですか?
A. 株価が必ず上がるわけではありません。保有資産の増加に加えて「今後も1株あたりのビットコインが増える」という期待がmNAVプレミアムとして株価に上乗せされることで、ビットコイン以上に上昇する局面がある一方、期待が剥落すると保有資産の価値以下まで売られることもあります(2026年7月6日時点のメタプラネットはmNAV0.68倍)。
Q4. DAT企業の株とビットコイン現物、どちらを買うべきですか?
A. 税制・手間の面ではDAT株、価格変動をそのまま取りたいなら現物、と目的により異なります。値動きの大きさやリスクの種類も違うため、DAT株とビットコイン現物・ETFの比較記事でご自身のタイプに合う選択肢を確認した上で、最終的にはご自身の判断で選んでください。
Q5. DAT企業への投資はNISAでできますか?
A. 上場株式なのでNISA成長投資枠の対象になり得ます(2026年7月時点。整理・監理銘柄等は対象外)。具体的な手順はDAT銘柄の買い方で解説しています。
Q6. DAT企業は「やばい」と言われますが、危ないのですか?
A. 株価がビットコイン以上に変動すること、増資による希薄化、規制強化の動きなど、固有のリスクは実在します。一方で財務の健全性や戦略は企業ごとに大きく異なります。リスクの正体と見分け方はDAT企業のリスク検証記事で詳しく解説しています。
Q7. DAT企業は今後も増えますか?
A. 会計・規制環境の整備を背景に世界では累計228社(2026年時点)まで広がりましたが、mNAVが1倍を割る企業が増え、市場は選別・淘汰の局面に入ったとの指摘もあります。今後は「ただ保有する」だけでなく、ステーキングやレンディングなどで保有資産から収益を生む企業への移行が進むとの見方が有力です。将来の動向を保証するものではありません。
まとめ|DAT企業は「仕組みの理解」が投資判断の出発点
DAT企業とは、資金調達と暗号資産の買い増しをくり返し、それ自体を企業価値とする新しいタイプの上場企業です。フライホイールが順回転すればビットコイン以上のリターンをもたらす可能性がある一方、逆回転時の下落もビットコイン以上になる傾向があり、mNAVプレミアム・希薄化・規制という株式固有の変数を理解せずに投資するのは危険です。
まずは本記事で全体像をつかんだ上で、DAT企業一覧で銘柄を知り、mNAVの見方とリスクの検証で判断軸を持ち、買い方や現物・ETFとの比較へ進むのがおすすめの読み順です。投資の最終判断は、ご自身の資金状況とリスク許容度に照らして行ってください。
日本・海外の主要DAT企業のビットコイン保有量・mNAV・株価は、DAT企業ダッシュボードで自動更新中です。リミックスポイントを含む各社の最新の保有状況も同ダッシュボードで確認できます。
なお、DAT株と同じ「テーマ純度」の視点で他のテーマ株を分析したい方向けに、スペースX上場(2026年6月)で注目が高まる宇宙関連銘柄の一覧・分類解説も公開しています。

